ご飯の前に「待て」は必要?
私は基本的に、何に対しても「待て」が必要だと思っています。
「待て」とは何か?
ただ単に「待て」と言っても、しっぽをブンブン振りまわしながらフセやオスワリをしている状態では、私にとって「待て」してるとは言えません。
この場合の「待て」は、オスワリやフセの延長の「待て」ではなく、興奮状態をやめさせるための「待て」になります。
ごはんの前に「待て」ができないとどうなるか?
ごはんは、一番のご褒美で、必ずあげるもの。あげないといけないものですね。
毎日絶対にあげるものを、毎回テンションMAXの興奮状態のまま与えていたら、どんどんヒートupしてしまいます。
興奮状態のときの犬はきっと
「ごはん!ごはん!はやくちょうだい!はやく、はやく!!」という気持ちです。
バタバタしながらクゥーンクゥーンと鳴き出す。これはもう立派な要求です。
毎日毎日ただご飯をあげてるだけなのに、クゥーンクゥーンと犬が鳴いていたら、犬はクゥーンクゥーンと鳴いたら毎回ごはんが貰えると勘違いしてしまい、その要求は日に日に増して、最終的には、噛みつくという攻撃に発展してしまうかもしれません。
このために、興奮状態を放置しておくのは、飼い主のためになりませんので、なるべく早い段階で対処しておくべきです。
ごはんの前にする理由
前に書いたカミつきの記事と同じですが、前の記事「カミつき問題」
私は、同じ行動が何をしてる時に一番困るかで、練習する優先順位を決めています。
何をするときに犬の興奮度が上がるのか、よく観察します。
私の犬は
- ごはん・おやつの食べ物
- オモチャ
- お散歩という言葉(後に禁句になる)
- 家のチャイムの音
で、興奮度が上がります。
この中で犬の要求の最優段階になった場合一番困ることで、練習するシチュエーションを決めます。
観察の段階で物に対しての執着がなかったので、最優段階に達しそうな項目は食べ物と判断しました。
観察についての記事はこちら「数日犬を観察してみた①」「数日犬を観察してみた②」
どうやって「待て」を教える?
犬自身が考え、行動を起こす(落ち着く)まで飼い主側が待ちます。
簡単です。特にすることはありません。
- いつもあげている場所にごはんを置き、犬が落ち着くまで犬と対峙する
もしくは
- 落ち着いたらすぐにあげられるように、用意だけしておき、犬が落ち着くまで飼い主は別のことをして待つ
けして犬の要求に応えないようにしなければなりません。
これは飼い主側からの無言の要求であることを犬に伝わるまで行います。
この「待て」ができるようになるとどうなる?
ようは、「必要以上に興奮しないで」ということを教えるので、落ち着いた行動をとれるようになります。
落ち着いているということは、飼い主に注目を集められるようになり、コマンド(オスワリやフセ)の練習がしやすくなります。
つまんないから落ち着いているのではなく、騒がなくても欲しいものが手に入ることを理解するので、いつも穏やかでいることができます。